布団や絨毯に発生するチリダニ(ヒョウダニ)の駆除対策
布団や絨毯に発生するチリダニの対策方法は?
家の中に発生するダニは100種類、主要なものはチリダニ、コナダニ、ツメダニ、イエダニの4種類ですが、その中でもっともメジャーな存在がチリダニ(ヒョウダニ)。コナヒョウダニとヤケヒョウダニの2種類が代表的な種です。
体の大きさは0.1~0.3mmと非常に小さくて肉眼では見つけづらく、布団や絨毯、ぬいぐるみなどに住みつきます。ペットに寄生したり人間を咬むことはありませんが、死骸や糞がアレルゲンとなるので、厄介な存在です。
高温多湿を好み、気温20~30℃で湿度は60~80%の環境でもっとも活発に活動します。暖房が効いた日本の家屋内では1年中発生するので日常的な対策が必要です。
チリダニが発生する場所や発生のピーク時期は?
チリダニは寝具(ベッドや布団)・畳・絨毯(じゅうたん)・埃の中に生息し、人の垢やフケ・カビ・食物・残渣・動植物性繊維を食べます。
年間を通して見られますが、湿度の高い梅雨時期に増え始め、7月下旬から9月上旬にピークになります。
チリダニはアレルギーの原因(アレルゲン)になる
人を刺したり、感染症を媒介したりすることはありませんが、このダニの死骸・破片・フンにアレルギー症状を起こす人がいます。
- 気管支喘息
- 鼻炎
- 結膜炎
- アトピー性皮膚炎
人の生活する場所ではどこでも見られるので、アレルギー症状がある人はチリダニやアレルゲンとなる死骸や糞が増えないように、室内を掃除機できれいにしておくことが大切です。
チリダニからの被害を避ける具体的な予防対策
①床面の掃除
ダニ対策のために掃除機は必需品です。絨毯・畳床面、ソファーを掃除機で十分吸い(目安は1㎡あたり20秒ほど吸引すること)、ダニ・死骸・フンやダニの餌を除く。
②寝具の処理
布団や枕は天日でしっかり干す。干した面は掃除機で吸う。布団カバー、枕カバー、シーツはこまめに取り替えましょう。
チリダニは人のフケをエサにするので、枕はもちろん、敷布団の枕元付近は重点的に掃除します。また、衛生面、ダニ対策面から考えても、毛布や布団は丸洗いできるものを使うと良いでしょう。
③ダニの潜ることの少ない素材の仕様
布や畳はチリダニにとって格好の住処になってしまいます。アレルギー等よほど被害がひどい場合は、床面を板張りやフローリングに変えたり、布張りソファーを合成皮革に変えることも検討しましょう。
④室内を乾燥させる
チリダニは乾燥に弱く、室内の湿度を60%以下にすれば弱らせることができます。通気、換気や除湿に努め、梅雨期は除湿機を使用し、冬でも必要以上に加湿器を使わないようにします。
⑤整理整頓をする
掃除の行き届かず埃が溜まるような場所があると、そこでダニが繁殖してしまいます。整理整頓を心がけ、掃除しやすい家具の配置をすることも大切です。