コナムシの駆除と予防対策

コナムシの駆除と予防対策

コナムシ対策

小麦粉やきな粉、古くなったパンやお菓子に出るのがコナムシ。発生したら周辺の食べ物も処分しなければいけません。普段から棚や収納庫をきれいに保つことが一番の対策になります。消毒にはバルサンなどが有効。

コナムシの駆除と発生予防対策

  • 代表種:コクヌストモドキ
  • 学名:Tribolium castaneum HERBST
  • 分類:節足動物門 昆虫網 コウチュウ目 ゴミムシダマシ科
  • 発生時期:春~秋
 

小麦粉などを使った食品の中に発生するのがコナムシ。

小麦粉のほかにも、黄粉、片栗粉、パン粉など、穀類の粉食品、古くなったお菓子やパンにつきます。

コナムシが湧いたら、虫がついた食品とそのまわりにあった食品もすべて惜しまず捨ててからバルサンなどで消毒します。棚周辺の床下の掃除をマメにすること。パンやお菓子は賞味期限に注意して早めに食べてしまうことが大切です。

コナムシが発生したときの対処・駆除

虫がついてしまった食品はもちろん、そのまわりにあった食品も捨てます。

食品を取り除いた後の棚や収納庫に、バルサンやフォグロンを撒きます。

棚や収納庫の中に粉が落ちてしまったら、放っておかずにすぐに掃除することが大切です。古くなって固くなったパンやお菓子を棚の中に置いておかないこと。

コナムシの生態・分布

成虫は体長3~4mm、全体に赤褐色。触覚は、末端の3節だけが特に大きくなります。

卵は乳白色、球形で直径約0.1mm、幼虫は淡黄褐色で、成熟すると体長は6mm前後。サナギは、体長3~4mmで乳白色ですが、羽化が近づくと黄褐色~赤褐色に変化します。

全世界に分布する著名な貯穀害虫です。日本国内では、通常年2~4回の発生であるが、条件が適当であれば何回でも世代を繰り返すことができます。

発育経過は、極めて不規則で環境条件によって異なりますが、卵から成虫まで、40~100日を要します。

成虫の齢数は通常7~8齢であるが、11齢に達することも。成虫の寿命は長く、室温下でメスが平均228日、オスが平均547日生存した記録があり、通常200日は生存します。

メスは、交尾3~4日後より産卵を開始し、長期間に渡ってだいたい150粒前後の卵を産む。一般に孵化率は良好で、幼虫の発育速度は明るいところだと早くなる傾向があります。エサの種類・温度・湿度によっても発育期間は大きく変動する。

コナムシの被害

完全な穀粒には直接加害せず、砕けたものやクズなどに発生するのが特徴。

穀物粉や砂糖類、あるいは、乾燥果物や乾燥野菜などには直接発生します。また小麦粉や砂糖の加工品であるビスケットなどの製菓類にも一時的に発生することがあります。このため、製菓・製パン工場などでは恐れられている昆虫の1つです。

コナムシの駆除と予防対策

整理整頓・清掃による予防が第一。発生源、潜伏場所を除去することが大切です。

殺虫剤の使用は、あくまでも補助的なものであると考えておきましょう。

成虫はライトトラップ(電灯に虫を集める)にはあまり効きませんが、性フェロモンを利用したトラップ「バイオルア」を用いて発生源を推定をすることが可能です。

また食べ物の裏側や電撃殺虫器受け皿などに群生していることも多いので、とにかく室内のマメな清掃を心がけてください。大発生してしまった場合は、ガスくん蒸以外には効果的な方法がありません。

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