アリガタバチの駆除・予防対策と刺されたときの応急処置

アリガタバチの駆除・予防対策と刺されたときの応急処置

アリガタバチの駆除・予防対策と刺されたときの応急処置

アリガタバチの駆除と予防対策、応急処置。かなり小さく姿は見えないが、寝ているときに刺してきてとても痛い。シバンムシとセットで現れるのが特徴。

アリガタバチの生態・分布と駆除方法

  • 代表的な種:シバンムシアリガタバチ
  • 学名:Cephalonomia gallicol(ASHMEAD)
  • 分類:節足動物門 昆虫網 ハチ目 アリガタバチ科

体は非常に小さく、姿は見えない。寝ているときに刺してきてとても痛い。古い畳の中によく現れ、傷んだ食品(パン粉や小麦粉など)にもいる。

家屋害虫として知られるシバンムシに寄生するので、大量発生したときはシバンムシを倒さなければ根本から解決することはありません。

成虫は赤褐色で光沢があり、体長はメスで約2mm、オスで1.5mmほど。メスには羽がありませんが、オスは羽があるタイプとないタイプがあります。卵は淡黄色、楕円形で約0.3mm。幼虫は乳白色で、大人になると約4mmまで成長します。白い繭(まゆ)を紡いでサナギになる。大きさは白~淡褐色で1.2mm程度。

アリガタバチの分布

世界共通の種類であり日本のものは帰化昆虫と考えられています。1975年に名古屋で発見され、関東より西の各地に分布しています。

乾燥植物質の大害虫であるタバコシバンムシやジンサンシバンムシの天敵であるため、益虫として知られていますが、家屋内に出た場合は人を刺すため厄介な存在です。

刺すのは他のハチ同様にメスだけ。一般的に、鉄筋コンクリートの高層住宅で被害が多く、畳床に発生したタバコシバンムシに寄生していることが多いです。シバンムシ類が発生している食品工場内においてもしばしば発生し、羽を持っているオスがライトラップに捕獲されることがあります。

アリガタバチの生態

発生経過は、25℃前後の室温条件で、産卵から22~25日で羽化(サナギから成虫になること)。幼虫期間はとても短く4~5日間で成熟し、サナギになる。逆にサナギ期間が長く、10~12日間を要する。3月、5月上旬~7月上旬、および8月中旬~9月中旬にかけて増加する傾向がある。

オスは2~3日の寿命ですが、メスは2ヶ月ほど生きる。寄生幼虫を探して1頭に数卵ずつ、生涯に100卵あまりを産み付ける。15℃以下では発育を停止し、10月以降のメスはそのまま越冬して翌春活動を再開します。

アリガタバチの駆除方法

まず、寄生先となる昆虫(シバンムシ)の発生を抑えることが大切です。特にタバコシバンムシは畳床ばかりでなく、あらゆる食品に発生することが多いので要注意です。薬剤ばかりに頼らず、熱処理などを併用して駆除することが有効です。

アリガタバチそのものは、市販の殺虫スプレー(フォグロンなど)によって十分殺虫できます。しかし、多発した場合は、発生場所を突き止めて根本の原因を取り除くことが大切です。古い畳や食品などは捨ててしまいましょう。

アリガタバチの予防対策

過去にアリガタバチが出たことがある家では、なるべくベッドで寝るようにしましょう。床を清潔にすることが大切です。

湿気のこもりがちな家では、畳を定期的に交換するようにします。

乾燥食品が湿気てしまうと、アリガタバチの良い住処になってしまいます。普段から密閉した容器に保存し、湿度の低い場所に保管し、古くなったら惜しまず捨てる。

アリガタバチに刺されたときの応急処置

アリガタバチに刺されたら虫刺され用の薬を塗って処置します。

後処理としては、着ている服や布団をよく洗い、加熱消毒します。

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