ドクガ(チャドクガ)の駆除・予防対策。刺されたときの対処法
ドクガの対策と応急処置
ドクガ(チャドクガ)は成虫も幼虫も毒針毛を持っており、触れるだけで皮膚がかぶれて炎症を起こします。絶対に素手で触ってはいけません。色々な植物についているので野外では注意が必要。
ドクガ(チャドクガ)の駆除と予防。刺されたときの対処法


- 代表種:ドクガ
- 学名:Euproctis subflava BREMER
- 分類:節足動物門 昆虫網 チョウ目 ドクガ科
- 発生時期:初夏~秋
ドクガの成虫や幼虫に触れると、皮膚がかぶれて炎症を起こします。
普段は植物について葉を食べて生活しています。対象となる植物が非常に多いので出現する場所も幅広く厄介な害虫です。
夜間、明かりのついたものが家の中に入ってくることが多く、そのときに肌に毒針毛に触れて被害が出ることが多いです。
ドクガ(チャドクガ)に刺されたときの応急処置
刺さった毒針毛を水でよく洗って流し落とすこと。
皮膚が腫れてきたら、ステロイド軟膏(抗ヒスタミン剤入り)を塗る。
成虫・幼虫ともに毒針毛を持っており、これに触れると触れた直後は何も感じませんが、しばらくしてから激しいかゆみとかぶれが生じます。患部を掻いたり触れたりすると毒針毛がさらに刺さりこみ、被害部位が広がってしまいます。
ドクガに刺された場合は直ちに触れた部分を流水で毒針を洗い流すことで被害の拡大を防ぐことができます。
ドクガの生態・発生時期は?
成虫はハネ開くと30~45mm、幼虫は体長40mm、全体が黄褐色で日本全国に分布しています。
年1回発生し、越冬は幼虫で行う。越冬した幼虫は4月頃に出現し、7~8月になって成虫となります。
成虫は夜行性で照明によく集まってきます。カシワやクリ、クヌギ、コナラなどの樹木、イタドリなどの草木、ウメ、モモ、リンゴなどの果樹と、多くの種類の葉につき、年によっては大量発生することもあります。
ドクガの駆除と予防
成虫は光に集まってくるので、市販の電撃殺虫器を窓際に設置すると有効。
ガラス窓などに止まっているドクガは簡単に捕まえられますが、絶対に素手で触ってはいけません。
家の中に入ってきたガは殺虫スプレーで殺すことができますが、このときも死体を触っても毒針毛が刺さってしまいますので、素手で触れてはいけません。
ドクガの発生を抑える予防対策は?
成虫になって大量に飛来されると駆除は大変です。幼虫の段階で対策しておくことが予防につながります。
春先、樹木についた幼虫を枝ごと焼却したり、庭先に園芸用の殺虫剤(スミチオン乳剤など)を撒いて殺すといった方法があります。