カミキリモドキの駆除と予防対策。刺されたときの対処法

カミキリモドキの駆除と予防対策。刺されたときの対処法

カミキリモドキ対策と応急処置

毒液のせいで患部が水ぶくれになって炎症を起こすのがカミキリモドキ。もし炎症を起こしたら患部には化膿止めの薬を塗って対処。光に集まってくる虫の侵入を防ぐには

カミキリモドキの駆除と予防対策。刺されたときの対処法

カミキリモドキに刺されたときの応急処置
  • 代表種:アオカミキリモドキ(青擬天牛)
  • 学名:Xanthochroa waterhousei HAROLD
  • 分類:節足動物門 昆虫網 コウチュウ目 カミキリモドキ科
 

カミキリモドキが皮膚に止まったとき、つぶしたり刺激を与えたりすると体液を出して水ぶくれがおき火傷のような皮膚炎を発症します。

普段は林や緑の多い公園などに生息しており、夜は電灯の明かりに集まってくるので窓を開けていると家の中に入ってきます。

成虫は、体長10~16mm、頭や胸、触覚、脚は黄橙色。複眼は黒藍色。鞘翅(しょうし)は青緑色で金属光沢を帯びています。鞘翅(しょうし)というのは、カブトムシのような上の硬いハネと下の柔らかいハネの2段階になっている形のこと。

カミキリモドキの応急処置と被害

カミキリモドキの毒液にやられると火傷によく似た水ぶくれを起こします。

初夏から盛夏にかけて、夜の間電灯など光に誘われて人の家に入ってきます。体に止まった虫を潰したり刺激したりすると毒液を出してそれが肌の炎症を引き起こします。

毒液に触れてから2~6時間の間は水ぶくれが生じて痛みを感じます。これが破れて乾燥するとカサブタができてかゆくなり、2週間ほどで完治します。

体に止まったときには、刺激しないようにサッと払い除けます。毒液がついてしまったら、水でよく洗い流します。

炎症が生じてしまった場合、火傷と同じように処置します。抗生物質を含むステロイド軟膏を塗っておくと、細菌感染による化膿を防ぐことができます。

害虫に刺されたときの対処法

カミキリモドキの生態・分布

北海道、本州、四国、九州、屋久島、朝鮮半島、樺太に分布。

年1回の発生。卵は50~200粒の卵塊として朽木や落葉の下に産み付けられて、1~2週間で孵化する。

幼虫は、腐った木材や植物を食べて成長し、およそ1年で成熟してサナギになる。成虫は初夏に多く出現する。

カミキリモドキには様々なタイプがおり、海沿いにも山地にも生息し、夜行性も昼行性もいます。これらはすべてカンタリジンという血管刺激物質を含む毒液を持っていますが、問題になるのは夜行性で光に集まってくるタイプだけです。

カミキリモドキの駆除と予防対策

広大な野外で発生するので、まとめて駆除するのは難しいです。

飛んできた虫に対しては、殺虫スプレー(キンチョールなど)で退治できます。光に集まってくるので、電気蚊取り器で駆除することも可能。

家の中への侵入を防ぐには、防虫網度やサッシの隙間を埋めるテープを使うのが効果的。家の周りに緑が多い環境でなければ心配する必要はありません。

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