シラミ(コロモジラミ、アタマジラミ、ケジラミ)の駆除・予防。刺されたときの処置
ヒトジラミ対策と応急処置
頭につくのがアタマジラミ。陰毛につくのがケジラミ。不潔な衣服につくのがコロモジラミ。成虫は熱に弱いので煮沸消毒。卵を取り除くには毛を剃ってしまうのが一番の方法。家族間で移される恐れも。
シラミの駆除と予防対策。刺されたときの応急処置
- 代表種:ヒトジラミ(アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミ)
- 学名:Pediculus humanus LINNAEUS
- 分類:節足動物門 昆虫網 シラミ目 ヒトジラミ科
- 発生時期:1年中
頭髪・陰毛や衣服の中に寄生して吸血する。非常にかゆい。
コロモジラミは、長期間に渡って着続けた不潔な衣服の中に、アタマジラミ、ケジラミは人間の頭皮や陰毛の中に潜んで生活します。
シラミにつかれたら、衣服の場合は煮沸あるいは捨てる。頭や陰部の場合は入浴だけでは取り切れないので毛をまるごと剃らなければいけないこともあります。
寄生・刺されたときの応急処置
虫の付いた衣服は煮沸消毒。高価な衣服でなければ捨てる。
虫の潜んでいる頭髪や陰毛を剃ってしまう。1度ついてしまったら入浴だけでは対処は不十分です。
アマタジラミとコロモジラミの違い
ヒトジラミは、アタマジラミとコロモジラミの2種類に分けられます。
アタマジラミは乳白色で斑紋があり、メスの体長は3.3mm、オスの体長は2.3mm。コロモジラミは乳白色で、メスの体長は3.5mm、オスの体長は3.1mm。小さいですが肉眼でも確認できる大きさです。
コロモジラミのほうが大きく、アタマジラミには斑紋があります。
寄生する先はどちらも人間ですが、アタマジラミは頭髪や眉毛に、コロモジラミは衣服に生息するという違いがあります。
シラミの生態
シラミ類は不完全変態昆虫であり、オスメスのどちらも幼虫のときから成虫まで一生を通じて吸血します。1回の吸血時間は15~20分で、吸血量は1~2mgほど。
メスが卵を産む数は、1日に5~8個、生涯で300個にもなります。アタマジラミは頭髪に、コロモジラミは衣服の縫い目などに卵を産み付けます。卵の大きさは0.5mmくらいで頭や衣服にくっついた状態で留まり、30℃の環境であれば1週間ほどで孵化(ふか)し、3回の脱皮を経て成虫になります。
幼虫の期間は15日(約2週間)。メスは成虫になって3日経つと産卵を開始し、寿命はそこから1ヶ月ほど。
シラミがもたらす病気
コロモジラミは、発疹チフスや塹壕熱(ざんごうねつ・五日熱)、回帰熱(再帰熱)を媒介します。発疹チフスと塹壕熱はリケッチアが、回帰熱はスピロヘータが病原体となります。
シラミの駆除・予防
予防に関しては常日頃から清潔にしておくということが何よりも大切です。
アタマジラミがいるのを見つけた場合、毎日の洗髪をしっかりすることと、細かいクシで丁寧にブラッシングすれば除去することができます。
コロモジラミの場合、70℃以上で30分加熱すれば卵まで死滅されることができます。
シラミに有効な殺虫剤
殺虫剤は、フェノトリン0.4%粉剤(スミスリン粉剤)を使います。
下着、寝具、畳などは1平方メートルあたり15gを散布。頭の場合は、1日1回7gを散布し、1時間後に水でしっかり流します。
卵は殺虫剤に対して強いため、時間差で孵化されてしまう恐れがあります。その場合、10日くらい経ってから再度散布することで幼虫を駆除します。
シラミの予防
- 衣服を不特定多数の人間で使い回さないこと。
- 定期的な入浴、衣服の取り替えを行うこと。
シラミに寄生されている人間との接触がなければ、つかれることはありません。
家族から移されることも
アタマジラミにつかれるアレルギー反応によって痒くなりますが、自分の頭が痒くなくてもつかれている場合があるので注意が必要です。特に子どもから親へ移ることがしばしばあります。
家族の中で1人がつかれたら、念のため家族も全員チェックして病院で診察を受けましょう。