殺虫剤の効果と使い方一覧
害虫対策の薬と道具の使い方・注意点
害虫を退治するためには、虫を殺す殺虫剤や虫を捕まえる捕獲器といったものがどうしても必要です。
こういった薬や道具は、薬局だけでなくスーパーマーケットやホームセンターでもたくさん売られていますから、どれを使って良いか迷ってしまうと思います。赤ちゃんやペットがいると薬剤の影響も心配ですよね。
このページでは、一般に売られている薬や道具を13種類ほどあげてその長所や短所、使う上での注意点などについて、解説します。
説明の前に、一つ重要なポイントがあります。市販されている殺虫剤には、「医薬部外品」と「普通品」という、法律で定められた2種類があります。その違いは以下の通りです。
医薬部外品
お医者さんが扱う薬に準ずるものです。毒の成分が強いので殺虫効果は抜群。普通は業者が使うもので、取り扱いには注意が必要。薬屋にしか売っていません。
普通品
毒の成分が弱いので、人やペットへの影響がほとんどない。比較的安全と認められている。一般の小売店やスーパーマーケット、ホームセンターでも売られています。
お店で見慣れている製品はすべて普通品で、安全上毒性が比較的弱いものに限られています。家で害虫がいっぱい出てしまったときは、どうしても強い薬を使わなければ対処できない場合がありますので、万が一に備えて「医薬部外品」にもどのようなものがあるか知っておくと万が一のときに役立つでしょう。
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スプレー式の殺虫剤
キンチョール、アースジェット、ゴキジェットなど。ピレスロイド系殺虫剤が使われている。
普通品 -
くん煙式の殺虫剤
円筒形の缶に詰まっている殺虫成分を熱により拡散させる。成分は蚊取線香やスプレーとほぼ同じ。
医薬部外品 -
蚊取線香
殺虫成分はピレスロイド系のもの(昔は防虫菊)。飛んでいる虫には効果的ですが、歩くタイプ(ゴキブリなど)には効かないのが弱点
普通品 -
電撃殺虫器
光に虫を集めて、高電圧で虫を焼き殺す機械。店舗の入り口付近などでよく見る。集めた虫を捨てるための手間がかかる。
普通品 -
毒エサタイプの殺虫剤
コンバット、ホウ酸ダンゴ、ゴキブリクリーン、蟻の巣コロリなど。安全性が高く、一度にたくさんの害虫を駆除できる優れモノ。
普通品 -
待ち伏せるタイプの殺虫剤
出入り口やベランダ、窓のサッシなど害虫の侵入経路になる場所に吹き付けておくタイプの殺虫剤。忌避効果がある。
普通品 -
虫除けスプレー
蚊やアブなど、血を吸う虫が嫌う成分を使っている。様々な商品がありますが、成分はすべてディートという薬です。肌が弱い人はアレルギーに注意。
普通品 -
水溶剤
スミチオンなど有機リン剤。園芸用としては普通品になります。定めれた倍率で薄めてジョウロで撒く。農薬とほぼ同じ成分なので、注意が必要
医薬部外品 -
くん蒸剤
フォグロンなど。くん煙剤と名前が似ていますが、こちらは成分そのものが空気中に気化していくので熱を加える必要がありません。殺虫効果はバツグンに高いのですが、取り扱いには注意が必要
医薬部外品 -
粒剤・粉剤
殺虫剤を粒状、あるいは粉状にして屋外でも効き目が長くなるようにしたもの。庭にいる害虫が家に入ってこないようにする。蚤取り粉やシラミ取り粉もこの仲間
医薬品or医薬部外品 -
樹脂蒸散剤
バポナプレートなど。板状の合成樹脂に空中気化する殺虫剤を染み込ませたもの。屋根裏や軒下用。毒性が高いので家の中では使えない。
医薬部外品 -
防虫シート
紙製のシートに殺虫剤や忌避剤を混ぜたもの。畳やカーペットの下に使う。あくまでも予防用
普通品 -
ホウ酸ダンゴの作り方
ホウ酸さえあれば自宅で簡単に作ることができる。混ぜ込むエサによって効果を高められる。
普通品 -
ハッカ油の作り方
忌避効果バツグンのハッカ油。安全性が高く手軽に使える。
普通品